脆姫は過去に生きる

死にたくない・・・


「大丈夫。何があっても咲菜の命は助ける。必ず。助ける。」
「・・・一緒・・・に・・・」
「あぁ。ともに生きるのだ。」
鉄王の力強い言葉にも、私は全身の痛みでもうこたえることはできなかった。

「水が来たぞ!」
誰かの声が後ろから聞こえる。
馬の走る音も水をはじくような音に代わる。

怖い・・・怖い・・・

このまま私たちの命は終わってしまうの・・・?