婚姻の儀が終わってからもさらに国の中に反逆の動きが見えていると鉄王は教えてくれた。
だからこそ、鉄王は念には念と私にも兵をつけるようになった。

そんな状況でも私を部屋の外に連れ出してくれる鉄王はよほど私を心配してくれているのだろう。

「今日は温かいな」
「・・・はい・・・・」
話をするにもかなり体力がいる。

「早く3人でここを歩きたいな。」
「・・・・はい・・・」
この子を無事に産むことはできるのだろうか。
「温かくなったら外でお茶をのもう」
「・・・・はい」
寝台の上ではないからだろうか。

温かな未来が見えるような気がした。