「っていう高校生活を送ったんだ」
壮大すぎない?ていうか、修学旅行でハイジャックに遭うって…強運の持ち主だ。
「すごいね…ていうか、お母さんとは高校からなんだ」
「そうだ。腰が曲がっても一緒だって…思ってたんだけどな」
私のお母さん…万由子は、私が小さい時に事故で亡くなった。もう、帰ってこない。家の中にも外にもどこにもいない。
「いや、こんなしんみりするつもりは無かったんだだけどな」
「お父さん…」
「何にせよ、今経験できるものは今しとけ。後悔は減らせないからな」