真夜中の横断歩道にて、わたしは不良生徒に助けられた

 こんな真夜中に人がこの道を通るわけがない。

 これはきっと夢なのだろう。

 けれどその夢はわたしに触れた。優しく抱擁してくれたのだ。

「肩に手、回せよ」