真夜中の横断歩道にて、わたしは不良生徒に助けられた

 少しでも気を抜いたら心を射抜かれてしまいそう。

「お前……よく見ると綺麗な目、してるんだな」

「そ、そうかな」

 思わず顔を伏せてしまう。まさかこんなことを言われるとは思わなかったからだ。