真夜中の横断歩道にて、わたしは不良生徒に助けられた

 少しだけ、しんと場が静まった。

 どう、話せばいいのだろうか。

 こんなわたしを助けてくれたのに。

 少しでも会話をして感謝していることを示さなければ。