真夜中の横断歩道にて、わたしは不良生徒に助けられた

 すまない、と言いながらしばらくすると帰ってしまった。

 一人だけの病室。

 ぼうっと白い壁を眺めながら、ふと思い出す。

 昨日、助けてくれた人のことを。