反射的に体は固まり、瞬きをするのも忘れた。 お母さん…誰と話してるの? 気になって耳を澄ませると、微かに向こうの声が聞こえた。 ーーー『なんで香織にだけ言わなかったんだ?』 この声は…。 ーーーお父さん…?