『ありがとう……!』


そう、大きな声で言ってくれた。


…帰りの会は無し。


私たちは最後まで握手したり、遊んだり、泣いたり…。



楓と話していると…教室のドアがコンコンとなった。


そして入ってきたのは、私のお母さん。


「三笠さん、お別れの時間…かな?」


先生が私の背中を撫でて、お母さんの方へと連れていった。


「香織…お友達と思い出作り…出来た?」