「なあ、姉貴……。」


「何?バカな弟。」


「俺、どうしたらセンパイに告れるかな?」


「知らないわよ。

そんなの。

利穏にしか分かんないわよ。」


「そりゃそうか……。」






当たり前だ。



思わず笑ってしまう。




取られたくない、

でも行動に移せない……。





子供かよ、俺……。







このままじゃ、センパイは誰かと……。








元々モテるみたいだし……。あれ?

「……そういえば、何でセンパイって誰とも付き合わないんだ?」



「んー?何か、男子が苦手〜みたいなこと言ってたわよ?

何でかは知らないけど。

その点、利穏はよかったじゃん。

苦手意識がないみたいなんだから。」




それはつまり、男として認識されてないのでは?









……あーもうっ!!




センパイとの関係は中々上手くは進まない。








センパイの心を捕まえる!!絶対!!








そのために、どうやってアピろ……。

















 

「……好きです。センパイ……。」






あの時から、ずっと……。







あなたのことが……。