｢はぁ、全然レポート終わらない！｣
もうすぐ9時。眠くなってきたけど、春都に会いたい。
レポートに追われてて連絡返せてないから、急に会いたいって言ってもワガママ女だよね…。
｢はぁ、春都。会いたい。｣
ごめん、連絡させてもらいます。
''こんばんは。春都、元気？今すごく会いたいし、声聞きたいから電話していい？''
この待ち時間が緊張するんだよね。
ﾋﾟﾛﾝ♬︎
あ、春都だ。
''分かった。ちょっと待ってて。''
良かった。連絡ついた。向こうから電話してくれるのかな。
数分後…
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ♬︎
ん？誰だろ。
｢はーい、ｶﾞﾁｬｯ…！春都！｣
｢ごめん、お待たせ。｣
｢えっ、わざわざ来てくれたの…？｣
｢うん。紗那が甘えてくる時って結構限界がきてるから、少し食べ物買って会いに来た。｣
｢嬉しい…！ｸﾞｽﾝ…ありがとう。｣
｢相当限界なんだな。様子見に来て正解だったかも。ちょっとあがっていい？｣
｢うん、どうぞ。レポートでめちゃくちゃだけど。｣
｢お邪魔します。｣
｢レポート、どれくらい進んだ？｣
｢あともう少し。結論を書くだけ。｣
｢よし、頑張れ。俺も手伝う。｣
｢ありがとう。｣
1時間後…
｢終わったー！｣
｢お疲れさん。｣
｢春都が手伝ってくれたおかげだよ。あ、今日はもう遅いから、泊まってく？｣
｢明日大学休みだし、お言葉に甘えて。｣
｢私も休みだから、ゆっくりできる！｣
｢そうだな。今夜はゆっくりさせないけどな。｣
｢きゃっ！ドS春都！｣
ﾁｭｯ♡
｢お休み。｣
｢トゥンク……お、お休み。｣
お休みの後も、春都は私の心をゆっくりさせてはくれなかった。
END....
