ーードアが閉まります。ご注意ください。

「柚香!早く早く!!」


「待ってよ奏!!」


私の人生の歯車はここから狂い始めた。

私、花橋 柚香は今、発車間際の電車に乗ろうと走っている。

友達の深山 奏は運動神経がいいから、私の数メートル先を走る。

あ、もう少しだ!