そんなことを考えていたら騒ぎはすぐに起こった。 実輝が背中に『すき』と書いたのだ。 「え…」 私は絶望したかもしれない。自分が言ったのに。ただ動揺してしまい笑うことしかできなかった。 初樹は何も言わなかった。 ―心がモヤモヤするのはなんでだろう―