八月二日。

この日は『最高気温が四十度にまで上昇した』と、ネットで話題になっていた。
実際に『暑い一日』が朝から晩まで続き、私も汗が止まらなかった。
今日何度『早くシャワーを浴びたい』と思っただろうか。

そして『八月』だから、街を見渡せばいつも以上に、『学生』と思われる若い男女の姿が目に映った。
小学生から大学生は、『夏休み』の真っ最中みたいだ。
『学校が休み』だからか、『生き生きとした少年少女の表情』が印象的だった。

ちなみに私は十六歳。
世間では『高校二年生』の年だが、私には夏休みはない。
『学校』とか『授業』とか、そんな単語はもう私には関係ない。

理由としては、『私は高校生ではないから』だ。
企業に雇ってもらい、自分の時間を売って生計を立てて暮らす『フリーター』だ。
この生活を始めて、早くも『一年半』が経過しようとしている。