翌日の早朝五時。

私は別室で寝ているお母さんに起こされた。
おばあちゃんに『異変』があったわけではない。

『仕事の時間』だから起こされただけだ。
毎朝六時から始まるカフェのアルバイト。
『モーニングタイム』も、常連さんばかりで結構忙しい。

私は『目覚まし時計』を鳴らせない状況だ。
私の耳元で目覚まし時計を鳴らすと、おばあちゃんが目を覚ましてしまうから。

だから『別室』で寝ているお母さんが目覚まし時計で朝五時に起きてくれて、お母さんは私を起こしてれる。
私の仕事がある日の星野家のルーティンだ。

・・・・まあでも、なぜかいつも、おばあちゃんは早朝になったら目が覚めるから、二日に一回はお母さんじゃなくて、おばあちゃんに起こされるけど・・・・・。
最近は深夜に起きて、またどこかに行こうとしているみたいだし。