「この前とってくれたのがあるから、いいよ、ほら」
この前のバナナんは、私が今持っているお気に入りのポシェットにつけてある。まぬけなバナナがワンピースを着ている姿は、まるで私みたいだって健二に笑われたけどすっごくお気に入りなんだ。
悠馬はそれを見て、ふうんと言って、それでもクレーンゲームにお金を入れた。
そして今度は二回で、バナナんをゲットした。
「ほら見て、るり。バナナん夏バージョン」
悠馬が取った方のバナナんはサングラスをつけてアロハシャツを着ている。悠馬はそれを私のポシェットにつけた。
「ほら、るりバナナんにも彼氏ができた。一緒に連れて行ってあげて」
私はおかしくなって笑い出した。
「このバナナん私なの~?」
「まぬけな顔がそっくりじゃん」
「ふふふ、もう、健二みたいなこと言わないで!」
「誰が見てもそっくりだよ。ワンピースだし。よかったじゃん、こっちにも彼氏ができて」
「ふふふ、じゃあ、こっちは悠馬バナナんってことだね」
そこまで言って私はハッとした。
これじゃまるで、私の彼氏は悠馬だって宣言しているみたいじゃん。
いや、今はたしかにそうなんだけど、本当にそうかどうかはわからなくて…しかも、予定では今日お別れをするつもりなのに。
恐る恐る悠馬を見ると、ちょっと顔が赤かった。やっぱり、さすがに照れるよね。
変なこと言っちゃった。
「ま、まぁ、そうなるかな。俺、こんな変なサングラスしないけど」
悠馬はそう呟いてから、また私の手をとって歩きだした。
「あ、まって!」
私は慌ててついていく。
二人のバナナんがなかよくしてるみたいにゆれた。
周りから見たら、私達もこのバナナんたちみたいに見えるのかなぁ?
この前のバナナんは、私が今持っているお気に入りのポシェットにつけてある。まぬけなバナナがワンピースを着ている姿は、まるで私みたいだって健二に笑われたけどすっごくお気に入りなんだ。
悠馬はそれを見て、ふうんと言って、それでもクレーンゲームにお金を入れた。
そして今度は二回で、バナナんをゲットした。
「ほら見て、るり。バナナん夏バージョン」
悠馬が取った方のバナナんはサングラスをつけてアロハシャツを着ている。悠馬はそれを私のポシェットにつけた。
「ほら、るりバナナんにも彼氏ができた。一緒に連れて行ってあげて」
私はおかしくなって笑い出した。
「このバナナん私なの~?」
「まぬけな顔がそっくりじゃん」
「ふふふ、もう、健二みたいなこと言わないで!」
「誰が見てもそっくりだよ。ワンピースだし。よかったじゃん、こっちにも彼氏ができて」
「ふふふ、じゃあ、こっちは悠馬バナナんってことだね」
そこまで言って私はハッとした。
これじゃまるで、私の彼氏は悠馬だって宣言しているみたいじゃん。
いや、今はたしかにそうなんだけど、本当にそうかどうかはわからなくて…しかも、予定では今日お別れをするつもりなのに。
恐る恐る悠馬を見ると、ちょっと顔が赤かった。やっぱり、さすがに照れるよね。
変なこと言っちゃった。
「ま、まぁ、そうなるかな。俺、こんな変なサングラスしないけど」
悠馬はそう呟いてから、また私の手をとって歩きだした。
「あ、まって!」
私は慌ててついていく。
二人のバナナんがなかよくしてるみたいにゆれた。
周りから見たら、私達もこのバナナんたちみたいに見えるのかなぁ?


