大好きなバレエをそんなことでやめるなんて考えられなかったし、何よりバレエをしてる時だけは学校での嫌な出来事を忘れられたから。
中学では誰にも知られていない分、バレエに集中できるって思ってた。引越しをしてスタジオが近くなったからレッスン時間も増やせるようになったし…。
それなのに。
今度はそのバレエがつらく感じるようになるなんて…。
住宅街を私はとぼとぼと進む。
そして家まであと数軒というところまで来た時、「るり」と声をかけられた。
私の家の三軒手前、青い屋根の家の玄関から灯りが漏れている。悠馬の家だ。
「るり」
悠馬はもう一度私を呼ぶと手招きをした。
私は少しだけ考えてから、悠馬のところへ行った。
「下ばっか見て歩いてたら危ないぞ」
年下のくせにお母さんみたいなことを言う悠馬に、いつもだったら言い返すところだけど今はなんだかそんな気になれなくて私うつむいてしまう。
悠馬はそんな私を見て、「ちょっと家に寄っていけば?」と言った。
引っ越しをしてご近所さんになったけど、私が悠馬の家に入ったことはない。
私はゆっくりと首を振った。
「もう遅いから、迷惑だよ」
レッスンが九時までだったから、もう九時半くらいにはなってるはず。そんな時間にいつもきている健二ならともかく、お家の人に変な風に思われちゃう。
でもそんな私の考えは、悠馬はわかっているようで、「大丈夫」と言った。
「今日は父さんも母さんもいないんだ。それに玄関だけだったら大丈夫だろ」
私は少し考えてからうなずいた。
「おじゃまします」
中学では誰にも知られていない分、バレエに集中できるって思ってた。引越しをしてスタジオが近くなったからレッスン時間も増やせるようになったし…。
それなのに。
今度はそのバレエがつらく感じるようになるなんて…。
住宅街を私はとぼとぼと進む。
そして家まであと数軒というところまで来た時、「るり」と声をかけられた。
私の家の三軒手前、青い屋根の家の玄関から灯りが漏れている。悠馬の家だ。
「るり」
悠馬はもう一度私を呼ぶと手招きをした。
私は少しだけ考えてから、悠馬のところへ行った。
「下ばっか見て歩いてたら危ないぞ」
年下のくせにお母さんみたいなことを言う悠馬に、いつもだったら言い返すところだけど今はなんだかそんな気になれなくて私うつむいてしまう。
悠馬はそんな私を見て、「ちょっと家に寄っていけば?」と言った。
引っ越しをしてご近所さんになったけど、私が悠馬の家に入ったことはない。
私はゆっくりと首を振った。
「もう遅いから、迷惑だよ」
レッスンが九時までだったから、もう九時半くらいにはなってるはず。そんな時間にいつもきている健二ならともかく、お家の人に変な風に思われちゃう。
でもそんな私の考えは、悠馬はわかっているようで、「大丈夫」と言った。
「今日は父さんも母さんもいないんだ。それに玄関だけだったら大丈夫だろ」
私は少し考えてからうなずいた。
「おじゃまします」


