「イト…結婚しよう」



ドキン…



今度は私が息を飲んだ



リョーちゃん

今のって…



「オレは
イトしか考えてないから…

ずっと、待ってる…

だから、考えてみてほしい」



リョーちゃん

それってプロポーズ?



考えてみてほしい



考えることなんて何もないよ



「考えない」



「え…

今すぐとか言わない
イトのタイミングに合わせるよ

だから…」



「リョーちゃん
考えなくても…私…

リョーちゃんの奥さんにしてください」



考えなくても

決まってた



ずっと

待ってた



ずっと…



「イト、後悔しない?」



「うん、だって、ずっと待ってたから…

大好きな人のお嫁さんになるの
夢だったから…

リョーちゃんしか、叶えられない」



きっと…

2歳の時から



「ありがと…イト…

後悔させないから…」



もしかしたら…

リョーちゃんが初めてキスしてくれた

あの日から



ーーー



「イト…愛してる」



リョーちゃんの『愛してる』って言葉も

運命も

赤い糸も

全部信じる



大好きな人が

夢を叶えてくれた



愛してるよ

リョーちゃん