ロミオは、愛を奏でる。


イトの家の前でキスしてバイバイした



電車の中でも

ふたりでなんてことない話をして

イトはいつもみたいに笑ってた



一緒にいたくないわけじゃないよな?



ずっと繋いでた手

バイバイしたばっかりなのに

また繋ぎたくなった



手だけじゃ足りない

抱きしめたい



イトに触れたい



一緒に寝たことを思い出して

ドキドキした



ヤバい、オレ…

イトのこと好きすぎて震えるレベル



駅まで戻る道タバコに火をつけた

空を見たら星が出てた



イトに会いたくなって

イトに電話した



「イト?」



「うん、リョーちゃん?なに?」



「星、出てるよ」



「うん…私も見てた」



なんだよ

一緒に見ればよかったじゃん



「今日も楽しかったな…って
今、考えてたら
イトに電話したくなった」



「うん、私も楽しかった
リョーちゃんのこと考えてたら
星が見たくなって
部屋の窓から見てた」



「イト、…好き?」



「ん?…なに?
今日はなんで疑問形なの?」



「あー…ごめん…
オレは、好きだけど…」



「リョーちゃんが言うなって言うから…
もぉ、言わないよ」



「え…」



「リョーちゃんが言うなって言ったんでしょ
好きって…

言ってもいいって言うなら、言うよ」



なんか

今日は言ってほしかった

イトを信じてないわけじゃないけど…



「うん、じゃー…お願いします」



「リョーちゃん、好きだよ…大好き」



「…」



「リョーちゃん?」



ひとりで熱くなった



「なんか、オレ、カッコ悪…」



「なんで?
リョーちゃんは、いつもカッコいいよ」



「そんなこと言ってくれるのイトだけだよ
また明日会えたら、会おうね」



「うん、仕事終わったら連絡するね
リョーちゃん、オヤスミ♡」



「おやすみ」



恋人に好きって言わせるって

そんなダサい男

カッコ悪すぎだろ



まだセカンド童○更新中だし…