ロミオは、愛を奏でる。


「私、リョーちゃんの彼女なんだね」



実家から出るとイトが嬉しそうに言った



「それしかないだろ
イトの肩書き」



「うん」



「じゃあ、オレこのままマンション帰るわ」



「うん」



イトは素直に頷いた

珍しいな

私も行く!って言うと思ったのに…



「リョーちゃん、今日ありがと
みんなに挨拶してくれて…
疲れたでしょ
ゆっくり休んでね
気を付けてね
バイバイ!」



ホントに来ないんだ

明日も休みなのに…



疲れてなんかないよ

イトのくせに気使うなよ



イト、笑ってたけど

イジけてた?



ホントは抱きたい

さっきもしたかったし…