ロミオは、愛を奏でる。


帰り道

イトが機嫌よさそうに笑った



「イト、どーした?」



「だって…
私の初めてのキス
リョーちゃんだった!」



「そーだったみたいだね…
イトは、憶えてないよな?」



「うん、憶えてない

リョーちゃんは?
リョーちゃんも初めてだった?」



「うん、初めてだった」



幼稚園の先生とチューしてなくてよかった

イトの嬉しそうな顔を見て切実に思った