ロミオは、愛を奏でる。


「おじゃましました
リト、また遊ぼーな」



「うん!
リョーちゃん、またね!」



リトと遊んだら結構気が合って

オレの方が楽しかった



似た者同士?

リト、いつか大人の話をしよう



「リトの相手してもらって、ありがと
成瀬もイトちゃんもお幸せにね♡」



「リョータ
さっき言うの忘れてた」



「なに?」



「今でも好きだよ
あの時から、ずっと…」



リトがキョロキョロした



「ん?パパ、リョーちゃんのこと好きなの?
じゃあ、チューする?
おひめさま?」



オレにはユートの言ってる意味がわかった



あの時から、ずっと…



「パパ、ホントに成瀬のこと好きだね♡
性別違ったら結婚できたのにね!」



木々羅が笑った



幸せそうに笑う木々羅を見て

やっぱりあの時

ユートでよかったんだって思った



憧れの夫婦



ユート

いつもオレがなんでもできるように見えてたけど

いつもユートが羨ましかった



ユートみたいになりたいって

追ってたのはオレだった



ユートのことが大好きで

ユートに憧れて

なんでユートと同じ男なのかな?

なんでユートと親友なのかな?

不満に思ったこともあった



でも今は

オレはオレで良かった

そぉ思う



オレがユートだったら

オレが女だったら

イトに恋することはなかった



オレはオレで産まれてきたから

イトに出会えた



イトが恋してくれた



イトを愛することができる



成瀬亮汰でよかった