ロミオは、愛を奏でる。


イトとベッドに入った



「なんか、不思議…
リョーちゃんと一緒に寝る」



言葉にするな!

余計、緊張するわ



「前も一緒に寝たことあるじゃん」



子供の頃だけど

緊張をほぐすためにそう言った



「そーだね…」



そう言いながら

イトが距離を取ったのがわかった


さっきまで無邪気に笑ってたのに

今更実感した?



「イト、緊張してる?」



「え…うん…」



めちゃくちゃ伝わってくる

イトの緊張感



そんな緊張してたら

寝れないじゃん



「別に緊張しなくていいよ
オレも緊張するじゃん」



「ドキドキするけど
なんかフワフワする

なんか、夢みたい」



イトが布団で顔を隠した



「うん、早く寝て、夢見ろ」



今日は無理そうかな…



電気を消した



「イト、おやすみ」



「リョーちゃん…」



オレの手にイトの指が絡んだ



「なに?…せまい?」



「んーん…」



「寒かったら…」



「んーん…寒くない」



「なに…?」



「…キス、しないの?」



ドキン…



イトが緊張してたからしなかった



「…する?」



「うん…する…」



「イト、オマエかわいい…」



布団の中でイトの甘い匂いが香った



ーーー



「好きだよ…イト…

おやすみ」



イトを抱きしめた



熱い



イトの身体が熱かった



「リョーちゃん…」



「ん…?眠れない?」



「うん…」



「じゃあ、やっぱり別々で寝る?」



「ヤダ…


もっと抱きしめて…」



「もっと?」



「うん…もっと…」



イトを抱き寄せた



イトがもっと熱くなった



こんなにイトと密着したら

オレ我慢できないけど…



「ドキドキする…」



イトの鼓動なのか自分の鼓動なのか

わからないくらいくっついてる



「うん、オレもしてるから大丈夫…」



この感覚、久々



もっとイトに触れたくなった

イトも同じ気持ち?



イトの頬を撫でた

かわいい



「イト…」



どちらともなく唇が重なった



ーーー



「リョーちゃん…」



ーーー

ーーーーー



いい?

イト



華奢なウエスト

少し汗ばんだ背中



触れたらイトが熱くなった



「リョーちゃん…

そーゆーの、
ホントに好きな人としか、しちゃダメだよ」



オレの腕の中でイトが言った



「うん…
ホントに好きだよ…イト…

信じて…
愛してる…イト…」



「じゃあ…いいよ…」



イトがはにかんだ



ドクン…



ーーー

ーーー


ーーーーー



キスするたびに

イトはどんどん熱くなった



ーーーーー

ーーー



緊張してた身体が

少しずつ解けていく



イトとこーなることが不思議だったけど

付き合うって

彼女にするって

こーゆーことを望んでなかったわけじゃない



ホントに好きだよ

ホントに好きな人だから

大切にするよ

イト



ーーーーー

ーーーーー



「イト…顔見せて…」



ん…?



「イト…?」