ロミオは、愛を奏でる。


リョーちゃんと約束したテーマパーク



リョーちゃん

ちゃんと約束守ってくれた



「朝からスゲー混んでる」



早起きして朝1番に来た



ずっと来たかった

大好きな人と



「走るよ!リョーちゃん!」



「イト、そんな急がなくても…」



そう言ったリョーちゃんは

走る私を難なく追い越して

キラキラ笑った



年上のリョーちゃんが少年みたいだった



「イト!急げ…」



私の手を引っ張ってリョーちゃんは走った



「キャー、リョーちゃん速いよ!」



「イトが先に走ったんだろ!」



リョーちゃんが手を引いてくれたら

どこまでも走れる気がした