「イト!」
急に部屋のドアが開いて
ビックリした
「リョーちゃん!」
「なに?、、どーした?、、
イト、なんか、、あった?」
リョーちゃんは怒らなかった
息を切らせて走って来てくれた
リョーちゃん
ごめん
ただリョーちゃんに会いたかっただけなのに
リョーちゃんこんなに心配してくれてる
薄暗い部屋で
リョーちゃんと目が合った
リョーちゃんの顔を見たら
涙が出た
「…イト?…泣いてる?
…
なに…?どーした…?」
リョーちゃん
ごめん
結局
行かなかった
リョーちゃんに嘘ついた
たぶん最初から行く気なかった
ホントは
リョーちゃんと一緒に
新しいテーマパーク行きたい
広い世界で働いてるリョーちゃんからしたら
こんな狭い地元のテーマパークなんて
なんの魅力もないだろうけど
リョーちゃんとなら
3時間並んでも
一緒に乗りたい
遠い国で働いてるリョーちゃん
リョーちゃんに会えるなら
3時間以上かかっても
迷子になっても行ってみたい
でもホントは
走ったら1分かからないで来てくれる
こんな近くに
ずっといてほしい
自分の気持ち
ホントはわかってる
ただ
リョーちゃんが
好き



