ロミオは、愛を奏でる。


「リト、おいで!」



「イト、ちゃん!」



甥っ子って

無条件にかわいい



もうすぐ3歳



「リト、リョーちゃんだよ」



「リト、はじめまして!
かわいいな、オマエ
ユートより木々羅に似てるかな?
あ、でも一瞬ユート出てくる」



リョーちゃんが笑ったら

リトが私の後ろに隠れた



「リト、こんにちはは?
パパの友達だから、あいさつして」



「…」



「オレ、嫌われた?」



人見知りかな?



「リト、リョーちゃん優しいよ」



「パパ〜」



あ、お兄ちゃんのところに行っちゃった



「いつもはもっと元気なんだよ
リョーちゃんいるから緊張してるのかな…」



お兄ちゃんがリトを抱っこした



「ユート、しっかりパパしてんな

なんか、オレ、焦るな…」



「リョータ、まだ結婚しないの?」



私が聞きたくても聞けないこと

お兄ちゃんがサラッと聞いた



「どーかな…」



リョーちゃん

なに、その答え



「いつでもスピーチする準備できてるから
日にち決まったら早めに言えよ!」



え、リョーちゃん

いるの?



「あー…そーだな
何年前ぐらいから言えばいい?」



「なに?まだそんなかかるの?」



なんだ

冗談かな?