「イトちゃん飲み物なにがいい?
成瀬は?」
珠莉ちゃんが聞いてくれた
「珠莉ちゃんアイスティーある?」
「うん、アイスティーあるよ
成瀬は、リンゴジュース?
それとも、オレンジジュース?」
「あー、オレは…ミルクティー
じゃなくて…
…
イトと同じの
アイスティー」
リョーちゃん
珠莉ちゃんに気使ってんのかな?
珠莉ちゃん、リョーちゃん、お兄ちゃんには
3人にしかわからない思い出が
きっとあって
私はよくアウェイだな…って
思う瞬間があるけど
それも嫌じゃない
同級生って
なんかいいな…
いくつになっても
こーやって
いつ会っても
その時に戻る
私だけが取り残される瞬間は
3人が私より年下の高校生に見える
私は結局リョーちゃんと
ずっと並べない
いつもいろんな差を感じる



