でも、なんで?私、今息してるよね? 私は右手を、そっと自分の唇にあてる。 うーん、なんでだろ。世界は私だけを置いて滅びてしまったのだろうか? 「……?」 どこからか、微かに低い声が聞こえた気がして、ふとキョロキョロと辺りを見回すと、 斜め右下に、ひと一倍輝く物体が何かを警告するように、薄れたり、神々しい光を放ったりと、チカチカと点滅していた。