胸きゅん短編集



「スマホ…とれなかったな。」


あれには…最初で最後の瑞希くんとのツーショットが入ってるのに…。


学校を出て…割と近めに我が家に着いた。


そういえば、今日は親いないんだっけ。


仕事で遅くなるとか言ってたな。


玄関のドアに鍵をかけて、開けようとした時。





「ーーーーっ水谷!」



……大好きな人の声がした。


何気に初めてじゃない?名前呼んでくれたの。


苗字だけどね。


「瑞希…くん。」