胸きゅん短編集



ピシャンとドアを閉めた。


まるでこれが私と瑞希くんの境界線だと言うかのように…。


一筋の涙が頬を伝い、それを始めに次々と涙が溢れた。



「瑞希…っくん……。」


好きなの…瑞希くん。


野良猫に優しく餌をあげる姿とかね…見ててホンワカするの。


どんな瑞希くんもね…好きなんだよ。


だけどね、これ以上辛いのはね、我慢できないかもなの。


「さようなら…瑞希くん。」


ドアの向こうにいる彼に向かって呟いた。