煌雅くんに顔を覗き込まれた

初めて見たけど、女の子の気持ちが分かった
スターもイケメンだと思ってたけど、
それを遥か上回るほどの美形男子

「あ、ちょうど良かった。
この子を体育館まで送るから、
女子たちを退けてくんねぇ?」

優希くんが煌雅くんに頼んだ

いくらなんでも大勢の女の子を退かすなんて
そう思ってたのもつかの間

「お前らうるせぇ。退け。」

優斗くんとは比べ物にならないくらいの
低い声で睨みつけて...
女の子たちは泣きそうな顔になりながら
1人残らず去っていってしまった

私は煌雅くんが怖くなってきた...けど

「これでいいんじゃね?
君ももう顔上げていいよ」

彼は私に笑顔でそう言ってくれた