「優斗様〜!」
「春樹様〜!」
「優希様〜!」
「翔様〜!」

スターの部屋を出た瞬間、
女の子たちが出待ちしていた

私は顔を見られないように部屋にあった
パーカーを羽織らせてもらって
スターに囲われ守られる形で部屋を出る

なるほど。こんなに人がスターを待ってたら
体育館に着くのも大変なわけだ...

囲まれながら歩いていると、春樹くんが言う

「入学式が終わったら、ここに戻っておいで
さっきも言ったけどクラスがないから
みんな適当に教室に入ってPCで
授業受けたりするんだよ。だからここで。」

え?でも、他生徒はダメなんじゃ...
私がそう言いかけると更に歓声が大きくなる

「「「煌雅様〜!!!!!!」」」

どうやら煌雅くんが来たらしい
煌雅くんはスターを見つけると寄ってきた

「おせぇよ煌雅〜」
「また寝坊か?」

みんな口々に話しながら歩く
すると煌雅くんと目が合った

「何こいつ」