「?どうしたの?」

「あのさ、…今日みたいな事あんまり他の男にやっちゃダメだよ?」

今日の事ぉ?

「今日の事って何?」

もんもんと今日の事を思い出すが記憶にない。

「あっ、いやだからさ、その、ね、」

「なんの事?来人?」

すると、来人は

「こーゆことっ!」

私を下から覗き込んできた。

ドクンッ

いきなりの事に頬が熱くなるのがわかった。

下から覗き込んで来る為、必然的に上目遣いになる。

来人は睫毛が長く、さらさらの髪が風を伝ってふわりと舞い上がる。

「ららららら来人!?はっ離れてよ」

私が我を取り戻して言うと、

「こーゆーこと」

と言った。

「アユ。こんな事されたら男は期待しちゃうの。だから気をつけて。」

「…そうなんだ。ごめん。来人も嫌だったよね?もうやらないから…。本当にごめんね」

今回は私が悪かったから謝った。

すると、

「あっ、違う、えっと、その…。僕にはやっていいから…」

「え?」

「だからっ、僕以外の男にはやらないでよねっ。おやすみっ!」

私は呆然として家の前に立っていた。