「来人?どうしたの?大丈夫?」

私は固まっていた、来人に声を掛けた。

「…え?あぁ、うん…。大丈夫…」

嘘だ。

何年、来人と一緒だと思ってんの?

「なーにが、大丈夫なのー?」

そう言って、来人の顔を下から覗き込んだ。

すると突然、来人は私の肩を勢いよく押した。

突然の事に驚く暇もなく、床に尻もちをついた。

「いった…」

「あっ、ごめん、ごっごめん…。アユ…」

真っ青になりながら来人は私を立ちあがせてくれた。

こりゃ、なんかあったな…

しょうがない、悩み相談室開かんとな。

「んーん。大丈夫よ。今日はもう帰ろ?来人、体調悪いんでしょ?」

顔も赤いし。

私は手を来人のおでこに付けた。

「あれ?そんなに熱はないね?」

そうすると、来人の顔はますます赤くなった。

「ああああアユ!?僕は大丈夫だから!!」