「げっ、来人」

「げっ、ってなんだよアユ」

入って来たのは、私の友達の海堂 来人だった。

「翔〜、またりいなの事で悩んでんのー?」

「…うるせぇよ」

「んで、翔、いつ告白するの?」

私は翔に尋ねた。

すると見るまに顔が赤くなる。

あはっ、おもしろーい。

「こっ告白は、いやまだ早いよ…ね」

「「早くない!!」」

珍しく、私と来人の意見が一致した。

「…えぇ。でもさぁ、ね?」

「だいたい、私は何年あんたの惚気話を聞かされてると思ってるの?」

「そうそう、今日もりいなが可愛かった〜って毎日毎日」

よく耐えたよね?

私たち。

「だぁかぁらぁ、さっさと告白するの!!」

翔は私と来人の一斉攻撃に引いていた。

「告白はいつする?」