(え……??)
ギィーッという音が聞こえて来るかのように、顔をゆっくりと隣に向ける。
“1ー3”
そう書かれたファイルを私に向けながら、彼は少し面白がりながら、ニッと笑った。
「っ…!!??」
声にならない声をあげながら、思わず後ろに後ずさる。
その様子を見た彼は、もう限界とでも言うように、プッと吹き出すと、アハハハハと、大笑いをし始めた。
「え、なになにー?」
「何か爆笑してるー」
同じ美化委員の先輩方(多分…)や、同級生(多分…)が、一気に注目する。
「もぅ、はやく教えて下さいよ…」
消え入りそうな声で言うと、側にあったファイルで顔を隠した。
