こんな私でも貴方に愛されますか?

美月という存在は私のいやあな所を
刺激してくる。

美人で物覚えもいいそれに愛嬌も兼ね備えて
くるくる変わる表情は周りを魅了していく。

今までそんな子はたくさんいたけれど
どうしてこんなに不愉快なんだと
考えれば 理由は一つ


「瑛人~今日終わったら
みんな集まってるらしいから行こうよ。」

「そうなの?どうするかな。」

「いいじゃん~どうせ暇なんでしょ?」

「まぁそうだけどさ。」

「じゃあ私 車出すから家まで一緒にかえろ。」

「了解~~」

会話に私はいちいち落胆してる。

今夜は美月と一緒なのね・・・・・。
高校からの友人らしくて
なんだかそういう地元繋がりで

瑛人を奪っていく・・・・・・。


マジ嫌い・・・・・。


その全部兼ね備えた容姿に
私の唯一の愛嬌まで兼ね備えて

「美月ちゃ~~ん こっちこっち~~」

今まで私を呼んでた常連さえ
美月を指名して デレデレしやがって。


居場所を奪われていくような気がして
私は初めての挫折感を嚙み締める。


美形家系に生まれて少々いじけては


ピエロに徹して生きて来られたのに・・・・・。


瑛人に恋して 私の今までの努力が
粉々になってしまうようで


必死に表面面だけを笑顔で装う。


疲れる・・・・・
ほんとに 疲れちゃった・・・・・・。