こんな私でも貴方に愛されますか?

新しいバイトは瑛人の友達の
女だった。


私が出勤してきた時には店長と
もう面接に入っていた。

「もしかしたら彼女なんでしょ〜」

聞きたいことは同僚の子が聞いてくれる。
耳をダンボにして
そんな事じゃありません様にって
祈りながら瑛人の答えを待った。

「違うよ〜
まぁ 強いて言えば親友かな。」

親友って……

それは私もよく言われたよな。
彼女以下友達以上


曖昧なポジションだ。
相手に好意がなければ別に
どおって事ないんだけどさ。


「女の親友とかありなの?」

「俺はありだよ。」


その女の子はどうなのかな。
きっと私みたいな愛嬌の持ち主か。



「お疲れ〜今日から新しい仲間な。」


店長の後ろから入ってきた子は
恐ろしく美形な大人っぽい子だった。


「大村 美月で〜す!
よろしくお願いしま〜す!」


全く人見知りしない自信に満ちた子。


一通り挨拶が終わると
美月は瑛人のところへ走り寄って

「紹介サンキュ〜
店長めっちゃイケメンで目眩した。」


そう言っていたずらっぽく瑛人に
よしかかる仕草をした。


いやあな気持ちになる自分。


今 私どんな顔してたんだろって
急に不安になった。


「マナ 教育よろしくな。」


店長に言われてハッとした。


「瑛人からよく聞く名前〜。
マナちゃんだね よろしくね。」


とても馴れ馴れしい。


「よろしく〜じゃ付いてきて。」


心を落ち着かせて自分に言い聞かせる。


しっかりしろ 私!!