こんな私でも貴方に愛されますか?

「お嬢様 涙が乾いたらまだまだ
スケジュールは詰まってるぞ。」


店長が優しく微笑んでいる。


「次はメイクして買い物しないとだ。」

ロビンがメイク道具を持って
わざとに私の目の前を歩く。

「本番さながらにやらせてもらうから。
ちょっと目が腫れちゃったのは
想定外だけどさっきの涙はきっと
マナを変えてくれたんじゃないかな。」


ロビンはそういうと前髪をピンで止めた。


いい香りのする液体やら
クリームやら 今までつけた事のない
手間のかかる作業に圧倒される。


今までの私のメイクって
メイクじゃないんだな。

至近距離のロビン
こんな距離で家族以外の
男の人見たの初めてだな‥‥。


なんて目の色が綺麗なんだろう。


横目で店長を見たら
優しい顔してた。

なんの用事かはわからないけど 
店長には感謝

少なくても自分が
綺麗になれるなんて思ってもなかった。


可愛いい綺麗なんて一生
私には縁のない言葉だったから

ロビンに言われたままに
目を閉じたり上を見たり


マスカラをぐいぐい塗ったら
前髪のピンを外して

髪の毛も直してくれた。


「はい出来上がり。」


ロビンが前から消えると
鏡の中にいるのは

今までの私じゃない。



「嘘みたい。」

思わず声を上げて店長を振り返る。


「これって私!?」


「そうだよ。
勉強不足で女の子としての
愛情不足だったマナだよ。
見違えるようだね。」

ロビンが片付けながら言った。


嘘みたい‥‥。


私はこんなに変われるんだ。


「この機会にもっと自分を
好きになれればいいな。」


店長の言葉に思わずうなずいた。


「自分に自信がつけば
人生は変わるよ。
堂々と生きていける。
マナって女の子の人生を
明るく楽しいものに変えていこう。」  


「店長とロビンさんのおかげで
なんか私感動してます。」


「素直でよろしい。
さて次の予定に取り掛かるぞ。」


次は何が私を変えてくれるのかな。


「じゃあ、俺はここまで。
本番にまた会おう。」


ロビンに送り出されて店を出た。