こんな私でも貴方に愛されますか?

「おつかれ~~。」
今日も仕事が終わった。

ドアをあけるとキンキンに冷えてて
店長の手袋をつけると

とっても温かくなって頬を抑えた。

「ん~~~なんだろ この幸せ感~~」

歩き出したら 後ろから走ってくる音がして
振り返ると 美月だった。

「マナちゃん~途中まで一緒にかえろ。」
何だって珍しいことだけど
きっと釘でも刺したいのかな・・・・・。

「手袋 めっちゃ可愛いね~。
意外だよ その色~~。」

悪かったね 似合わなくて・・・・・。

「ねぇ 瑛人とけっこう会ってる感じ?」
きたよ・・・・・
私は構えの姿勢に入った。

「そんなけっこうとかじゃないよ。」

「そうなの?この前の事もあったし。」

「たまたまだけどね。」

冷静に冷静に 
絶対に美月だけには見破られたくない。

「あのね わかってるかなって思うけど
私 瑛人が好きなの。」

ストレートだ・・・・・
焦る私。

「あ そうなの?
別に興味なかったから気づかなくて・・・・。」
上手く言えたかな。。。。

「うふふ・・・・
もう好きになって何年経ったかな。
そして待ち始めて もうすぐ二年かな。」

敵のコイバナを聞くのはいい気はしない。

恋の期間が長いから
私に手出しするなって言いたいんだな。

手出し・・・・・
ライバルだとも思ってないわね。

美月と私じゃ
まるで 姉や妹との違いだもん。

「瑛人はいつまでたっても私の事
友達以上にしか思ってくれないし・・・・
私も嫌われるの怖いから好きって気持ち
必死に隠してる。
切ない・・・・・・。」

美月の綺麗な横顔から涙がこぼれた。


嘘でしょ・・・・・
やめて~~~ここにいるのはライバルなのに
私をカウンセラーマナにしないで欲しい。

「辛いな・・・・・
心偽ってもそばにいたいってね。」

美月の言葉が刃のように突き刺さりまくる。