こんな私でも貴方に愛されますか？

瑛人と会う事が増えてきたら
好きがどんどん募っていく・・・・。

瑛人を知ってますます好きが止まらない。

必死に冷静なマナを演じて
カッコ悪い　本当の自分を悟られないように必死。

友達でいいよ。
友達でいいから瑛人と一緒にいたい。

ある日　瑛人と食事をしてるところに
美月と出くわした。

「やべ・・・・。」
瑛人が笑った。

「ちょっと　瑛人！！」
可愛く頬を膨らませて　私を見て驚いてる。

「マナちゃん！！」

「あ・・・お疲れ・・・・・。」
悪いことしてるわけじゃないのに
なんだか後ろめたい。

「何よ　瑛人・・・・・。」

後ろから三人の男女が　集まって来た。

「まさか　彼女？とか？」
一人が目を丸くして　私を見たから

「や　違う違う！！」
思わず大きな声で答えた。

「おまえさ　最近付き合い悪かったのって・・・・。」

「いや　だから・・・・・」
言いかけたら

「この子違うよ。
バイトのチーフなの。」
美月が少し怒ったように話しを遮った。

「悪い。次は参加するから～～～。」
瑛人はそう言うと　あっちへいけと追い払った。

美月は不服そうに　こっちを見ながら違う席についた。

「ごめん。」

「ううん　でも大丈夫？」

「アイツらと遊んでるよりマナといる方が
楽しくて最近ずらしてたんだ。」

楽しい・・・・・
それでもいいよね。
だって仲間より私を選んでくれたんだもん。

好きが止まらない・・・・・
切なくて涙が出そうになるくらい。

初めて男の人を特別に想うようになった。

誰かにこの気持ちを聞いて欲しい。
だけど相談はされても相談する人はいなかった。

不思議だね
人を好きになると　その人に自分を
好きになって欲しくなるんだね。

でも私には　そんな自信なんてない。
好きって言ったら壊れてしまう

わかってるんだ　だから切ない。