こんな私でも貴方に愛されますか?

「チーフ~」

振り返ると店長が立っていた。

「どした?最近元気ないじゃん。」

え?私そんなにわかるように
してたのか・・・・・・。

「そんなことないですよ。」

「そうか~?」

店長がわざとにジロジロ見てくるから
だんだん腹立ってきた。

「もう なんなんですか!?」

「なんかあったら言えよ。」

「言いたくても店長だけには
絶対言わないもん。」

店長にあたってしまった。

店長は笑いながら頭をポンポンして
戻っていった。

やだな こんな自分・・・・・・
鏡をのぞき込んだ。

いいとこないのに
こんな不貞腐れてたら救いようない。

もう少し綺麗だったら

もっと自信も持てたし
心根が腐る事もなかったのに・・・・


じいちゃん
じいちゃんだったらわかってくれた?

こんな私やだな。

鏡の私の頬をバンバン叩いて

「よっしゃ!!」


気を取り直して
テンション上げて行こう~~~!!


「いらっしゃいませ~~~!!」

私の声に一斉に同僚達も

「いらっしゃいませ~~~!!」


「マナが声出せば 活気付くな~。」

店長が調理場から顔を出した。


店長の腹にパンチするふりをして
いつもの私に戻る スイッチを入れた。


瑛人が笑顔で私を見てる。

ドキドキ・・・・・・

瑛人を見ちゃうと 
ダメだ私・・・・・・。


ほぼ初恋・・・・・・

恋愛カウンセラー マナ
頭の中に刻み込んだ情報 全く頼りにならない。