碧天の下で、純白の球、夏に泣く。



確かに、
今日打たれたヒットは全部こいつが打っている。

タイミングも、バットに当てる位置も。


どんどん修正して、
的確なところまで迫ってきている。



‥大丈夫。
落ち着いていけば‥、きっと大丈夫なはずだ。



そう自分を信じて、
内角低めのストレートを投げ込んだ‥はずが。



「____っ!」



‥しまった!!
縫い目に、指がかかりきれていない!!



「_____くそっ!!!」

「‥センター!!」




スローモーションのように見えた。
アニメとか、漫画の世界みたいだった。



金属バットの甲高い音が鳴り響いて。

甘く入った白球は、完璧に捉えられ、
分厚い雲と雲の隙間から覗く青い空を飛び‥。