今にも切れそうな集中力を保ち続けようとして、 頭が割れるように痛い。 でも、負けられない。 「‥これで何回目だよ。」 「どうした斗蒼?」 負けられない、とか、 そんな思いは、みんな同じだって知っている。 「や、なーんかさ。 ‥野球、こんなに楽しいものだったな‥って。」 「そうか‥、よかったな。」 けど、それでも勝ちたい。と思う。 そんなカッコつけたことが、 保田がミットを構えるまでの間、 ずっと頭に残っていた。 「‥4番か。」 さっき保田が注意した相手。