うれしさで、心臓が胸から飛びだしそうになる。
はじめて屋上で会った日に連絡先は交換したけど、メッセージを送ったことはないし、送られたこともない。
なんだろうどうしたんだろう。
左手でスマホを持って、震える右手の人差し指で画面をタップした。
<春田さん、月曜日は曇りですね>
なんで敬語なの?ときめく。
それと同時に、水樹くんも月曜日の天気をもう確認してる、その事実が私の心をるんるんに踊らせてしまう。
好きな人への連絡はすぐに返さないほうがいいとか、そんなセオリーなんて夜のかなたにふっ飛ばしてすぐに返信を打った。
水樹くんを待たせたくなんてないのだ。


