学校イチのモテ王子は、恋を知りたい



「あ、白川先輩もいる」

「白川?なにそいつもかっこいいの?」

「あははは、白川先輩はかわいいんだよ」


ほらあそこ、今出てきた女の人、と昇降口を指さす。

後ろから五十嵐先輩に駆けよる白川先輩は、野球部のマネージャーをしてた人。


「五十嵐先輩と白川先輩は、中学のときから付き合ってるんだよ」


ふたりとも、昔から私のことを妹みたいにかわいがってくれてる。

なんでも話せる自慢の先輩だ。


「美男美女でしょ?」

「そう?」


水樹くんは首をひねった。


唯一無二の王子さまの目には、あんなにキラキラしてる2人さえ平凡に映ってしまうのかもしれない。


「そうなの。今も昔も、みんなのあこがれの的だよ」