「水樹くん、プレゼント、断るの大変?」
「まーそりゃ、もらうほうが楽ではあるけど」
「ごめんね、しんどい思いさせて」
「いや俺、今まで楽しすぎだったんだよ」
あんなに苦労しておいてそんなこと言えるのって、水樹くんだけだよ。
すごいね、王子さま。
「ねー春田さん」
「なあに、水樹くん」
私のひざの上で、私の髪先をくるくるともてあそびながら、空を見上げて水樹くんは聞く。
「そんなことよりなんか最近、めっちゃ空、青くない?」
「あはははは」
「え、なんで笑う?」
「ううん、そうだね、青いね」
「おいこらなんで笑うのか言え」
それはね、水樹くん。
私たち、恋をしてるからだよ。
教えてくれてありがとう。
でもまだ、もうちょっとだけ、水樹くんには教えてあげない。


