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空は今日も、青い青い、とっても青い。
青い理由を、私は知ってる。
屋上でその青色を見あげて水樹くんを待ってたら、もう何度も聞いた引き戸の開く音がしたから、私は笑って振り返った。
「春田さんだけの男、登場ー」
照れもせずにそんなことを言う水樹くんが、ドアから出てくる。
コンクリートに敷いたレジャーシートの上に座ってる私は、水樹くんを見あげて顔を赤くした。
「水樹くんそれ、気に入ってるね」
「言ったらよろこぶかわいい彼女がいるので」
こ、こういうことを平気で言うんだよなあ、この人は!
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