それからは記念式典に向けて、気合を入れ直しました。竜王様のゲストとして、竜王様に恥をかかせるわけにはいきませんからね。
 竜王国の歴史のおさらいに加え、国内貴族の称号や領土、本人の顔なんかも覚えたりしました。写真がないから似顔絵だけど。似顔絵をカードサイズにしてもらって、その裏に爵位とか名前書いて、単語帳みたいにして覚えています。
「最近のライラは勉強熱心ですね」
「勉強とかお仕事とか、なんかコツを掴んできたのでやる気が出てきたんです」
「いいことです」
「それに」
「それに?」
「竜王様に恥をかかせるわけにはいかないので」
「ふふ。ラファが聞いたら喜びますよ」
 インディゴ様が、満足そうに頷いてました。