「だぁぁぁぁぁ! つ〜か〜れ〜た〜!」
 晩餐を終え、ようやく一日のスケジュールから解放の時間がきました。
「お風呂! お風呂に入って疲れをリセットしたい」
 部屋に戻ると一目散にお風呂のある方へ向かいます。もちろん服は脱ぎ捨てながら。お行儀悪いのはわかってるけど、今はとにかく一瞬でも早くこの窮屈なドレスから解放されたい一心なんです。
「背中の……ボタン……っ!」
「ライラ様! お手伝いしますわ」
 フラフラしながら背中のボタンに手こずっていると、クラレットが追いついて、外してくれました。
「ありがとう〜。お行儀悪いのはわかってるんだけど、早くお風呂に入りたいの。お片付けは後でやるから置いといてくださ〜い」
 そう言い残して、私はお風呂の部屋に入って行きました。

 湯船で寝そうになったけど、なんとか頑張って全身を綺麗さっぱり洗い流し、お風呂から上がりました。
「お着替えはこちらで」
「ありがとうございま〜す」
 ほぼ半寝ぼけの状態で着替えを受け取りました。ぽやぽやしながら清潔な寝間着に着替えたら、ベッドに直行です。明日は早起きして予習復習しないといけませんから、早く寝ないと。あ〜でも片付けが残ってるけど……まあいいか。明日やればいいでしょ。